山口市中心市街地省CO2設備導入補助制度 利用者の声
調光型LEDと高性能エアコンの導入で叶えた
「人にも環境にも優しい店舗」づくり
- 小売・サービス業
ひとはな
桝永一郎さん
当店は、店舗販売に加え、現場で花を生けることでその価値を直接お届けしています。「人がしない」ことを楽しみ、興味から生まれる対話やつながりを大切にしています。
これまで、約10年間に渡り、湯田地域に店を構えていましたが、移転を検討していたところ、知り合いから中心商店街の空き店舗を紹介してもらい、2025年からここで再スタートを切ることにしました。

もともとこの店舗内には仕切りがなく、壁やドアも自分たちで手作りしました。捨てるものは極力なくして、あるものを使ってリノベーションし、少しでも節約しながら環境に配慮した店舗作りを心がけました。
それでも想像以上に改修費用がかかりましたが、新規出店者向けの店舗改修費補助制度である「あきないのまち支援事業補助金」と、さらに空調設備やLED照明の導入に対する省CO2補助金を活用することができ、大変助かりました。
この補助金の存在は、㈱街づくり山口で聞いて知りました。必要書類の作成等で大変なところもありましたが、経理をやっている妻や、㈱街づくり山口の担当者の方がフォローしてくれたおかげで、最終的には形にすることができました。
補助金を活用して導入した高効率の空調設備は、省エネルギー効果が高く、人にも花にも快適な温度を維持できることが大きなメリットになっています。また、店舗内をうまく仕切ることで効率をさらに向上させる工夫もしています。
また、LED照明は調光できるものが補助金の要件になっていますが、僕自身調光できる明かりが好きなんです。煌々と明るい照明より、店舗のシックな雰囲気に合った光量を調節できるのもメリットになっています。

高効率の設備は、通常の性能のものに比べて導入コストがかかりますが、長期的な視点では電気代が以前より抑えられることで、コスト面でもメリットがあるのではないかと思います。環境に配慮して省CO2設備を導入することの意義はもちろん、経営者としても無駄を減らしつつ「環境にも優しい店舗」を作れたことは誇りに感じています。
僕はまだ商店街にきたばかりで大きなことは言えないけれど、この省CO2補助金制度を知らない方も多いと思います。正直、僕らも最初はそんなに詳しくなかったし、知るきっかけって意外と少ないんですよね。商店街の経営者だけでなく、大家さんにも知ってもらいたいですね。
店舗を貸し出す際に、「こんな補助制度があるよ」って新しくお店を始めたい人に教えてもらえたらいいなって思います。そうすれば、新しい店舗を構えるハードルも下がるし、挑戦してみたい若い人たちもでてくるんじゃないかと期待するところです。

ひとはな
山口市道場門前2丁目3-5
083-975-4442
https://hitohana.info/