山口市中心市街地省CO2設備導入補助制度 補助金利用者の声
高性能エアコンの導入が、CO2を削減し、
フードロスにもつながった。
- 小売・サービス業
悦味屋
藤田悦子さん
長年の夢だった乾物専門店を山口市の中心商店街にオープンしました。鹿児島県指宿市山川産の鰹節や北海道直送の昆布、山口市徳地産の椎茸など選りすぐりの乾物を販売するほか、お客さまの目の前で鰹節を削る「かつおぶしご飯」や店でひいた出汁を使うお味噌汁などが並ぶランチも提供しています。乾物そのものと、乾物からとった出汁のおいしさを一人でも多くの方に知ってもらうことで、日本の出汁文化を守っていけたら嬉しいです。
乾物は湿気に弱く、品質を保つには徹底した空調管理が必要です。高性能で電気代も安く、しかもCO2排出量が抑えられるエアコンの設置をと考えていたところ、山口市中心商店街の活性化に取り組む株式会社街づくり山口から、エアコンも「山口市中心市街地省CO2設備導入補助制度」の対象になると教えてもらいました。すぐに申請すると決め、山口市が示した条件に合うエアコンを探しに家電量販店に行きました。何度も通ううちに店員さんともすっかり顔馴染みになり、申請書に必要な数値を集めてくださったりなど、とてもお世話になりました。
無事に承認され、当初検討していたものより高性能のエアコンが設置でき、人にとっても鰹節にとってもより快適な空間が手に入りました。実はもともと悦味屋は地球にやさしい店づくりを目指し、中古や誤発注で売れ残ってしまった厨房機器や床のクロス、節があるだけで売り物にならなかった材木など、まだ使えるのに捨てられてしまうものを上手く活用しながら内装工事を進めていました。それに加え今回のエアコン導入でCO2排出量の削減にもつながったのですから、より地球にやさしい店になったことに、とても満足しています。
CO2排出量が削減できていること、徹底した空調管理で鰹節の劣化を防ぎ、フードロスも減らせていることは、立派な脱炭素社会に向けての取り組みです。商店街の小さな店舗のわずかな力かもしれませんが、私は誇らしく思っています。また、この補助制度を活用したことで、より環境への意識が高まりました。今後も自分にできることを積極的にやっていきたいです。
悦味屋
山口県山口市中市町6-2
083-981-4280
https://www.instagram.com/yorokobiya_katsuobushi/