デコ活 山口市 川柳コンテスト2024

入賞作品決定

山口市在住、または山口市に通勤・通学する方を対象に、 デコ活(地球温暖化対策)をテーマにした川柳を募集し、計280点の応募をいただきました。 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。今回も皆さまのアイデアがあふれるエコな一句がたくさん集まりました。その中から、市民の皆さまによる投票と審査員による審査で選ばれた入賞作品17点を紹介します。 入賞された皆さま、おめでとうございます。入賞作品は、地球温暖化対策等の普及啓発に活用させていただきます。

最優秀賞(1名)

ママ歩こ 地球のおねつ 下がるかな(ひなたん)

市民の皆さまの投票理由
  • いつもお母さんが子どもに温暖化の事を話しかけている様子がうかがえ、ステキだなと思いました。
  • 子どもから大人への呼びかけのような内容で、家族一緒に取り組もうかなと思えました。
  • お母さんと2人でエコ歩きしている姿がかわいいです。
審査員の作品評

地球温暖化は確実に進んでいると思われますが、では自分には何が出来るでしょうか?
この作品は話し言葉から始まり、「地球のおねつ下がるかな」と自分にも相手にも問いかけています。一句の中で、「ママ歩こ」と身近な人への軽やかな呼びかけと、地球という大きなものを擬人化したスケール感との対比が面白いですね。
バタフライエフェクトという言葉がありますが、小さな一歩が大きな力となる可能性を示唆していてるところが素晴らしいと思いました。

優秀賞(4名)

不用品 誰かにとっては 必需品(くー)

市民の皆さまの投票理由
  • 捨てるのではなく、また誰かに繋がることに良さを感じました。
  • 捨てるのではなく必要とする人に譲ったり、フリマサイトなどで欲しい人に渡す取り組みは、今の時代だからできるエコな取り組みだと思います。
  • 自分は必要ないからと捨てていたものが、誰かにとっては必要なものってあるかもと、気付かされました。

この服の 持ち主私が 3人目(きむ)

市民の皆さまの投票理由
  • ぱっと見ただけで、1つの服を着回している情景が思い浮かんで、微笑ましく素敵だと思ったからです。
  • すぐに買い替えるこの時代に、ものを大切にしている筆者の心の温かさを感じました。
  • 自分が着ているスーツがまさに3人目のもの。時代を超えてよいものは引き継がれていくべきだと感じました。

お似合いと 言われた服は 子のお古(のんちゃん)

市民の皆さまの投票理由
  • 自分も子どもが着なくなった服を着ています。その時に「若いね」と言われると嬉しく、共感しました。
  • 私の場合は親のお古をもらっているので逆ですが、すっきりと言葉が入ってきました。
  • 言われた場面が想像できておもしろかったからです。

子が残し 母の胃袋 無限大(ゴンゴン)

市民の皆さまの投票理由
  • 子どもの食べ残しをついついもったいなくて食べてしまう気持ちがよくわかるので選びました。
  • 家族でのデコ活が伝わります。
  • 状況がイメージ出来て、思わず笑ってしまいました。

審査員特別賞(1名)

おでかけは すいとう持った?が あいことば(あらた)

審査員の作品評
  • 外出の際の水筒持参も家庭内での共通認識となってきました。さりげない会話も「あいことば」と弾むような気持ちで楽しくとらえています。
  • 家庭内のほのぼのとした情景が伝わる作品です。無理のない、身近なエコも好感が持てます。
  • 家族で誰かを玄関で送り出すときに、「すいとう持った?」と声をかける情景が目にうかび、微笑ましいと同時に日頃からの環境意識が垣間見える作品だと思いました。

キッズ賞(1名)

使えるね その一言で ムダが減る(ともとも)

佳作(6名)

  • 着古しも 見方を変えれば ヴィンテージ(なぎさパパ)
  • エコという 名前をもらい ケチ返上(江原 浩子)
  • 逆上がり できたよニイニの シャツ着たら(大谷 泰子)
  • 手前取り 僕が減らすぞ 売れ残り(りょた)
  • やさい皮 捨てずに煮れば うまみだし(和)
  • 三歳児 ゴミの分別 一人前(紬)
  • 地球儀を 回してワールド エコツアー(こうちゃんパパ)
  • 大中小 カバンに完備 エコバッグ(あがさみ)
  • あるいてく かぞくみんなで おかいもの(たいせい)
  • ありがとう だいじにきてね わたしのふく(わたしはお姉ちゃん)

総評

「COOL CHOICE」から、引き継がれた「デコ活」を実践する川柳が集まりました。
審査では年齢の区別なく作品を評価しましたが、今年は小学生以下の皆さんの作品が多く入選したことは驚きでもあり、嬉しいことでもありました。
また「この服の持ち主私が3人目」「お似合いと言われた服は子のお古」「着古しも見方を変えればヴィンテージ」「ありがとうだいじにきてねわたしのふく」など、今年は1つのものを大切に引き継ぎ、生かしてゆくことを積極的に楽しんでゆこうとする作品が多いと感じました。ものとともにきっと温かな思いも引き継がれてゆくのではないでしょうか。

審査員

画像:杉山久子近影

杉山久子さん(俳人)

山口県生まれ、山口市在住の俳人。第2回芝不器男俳句新人賞受賞。句集『春の柩』『猫の句も借りたい』『鳥と歩く』『泉』、吟行記『行かねばなるまい』、共著『超新選21』。

  • 横溝洋一郎さん(フリーアナウンサー)
  • 今村主税さん(温暖化とめるっちゃネットワークやまぐち代表)
  • 山口市環境部環境政策課

ページ上部に戻る