入賞作品決定
山口市在住、または山口市に通勤・通学する方を対象に、COOL CHOICE(地球温暖化対策)をテーマにした川柳を募集し、計147点の応募をいただきました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。ユーモアあふれるエコな一句がたくさん集まりました。その中から、厳正なる審査で選ばれた入賞作品10点を紹介します。入賞された皆さま、おめでとうございます。入賞作品は、COOL CHOICE YAMAGUCHIの普及啓発に活用させていただきます。
最優秀賞(1名)
優秀賞(3名)
佳作(6名)
総評
脱炭素社会に向けて私たち一人一人が具体的な行動を起こそうというCOOL CHOICEの考えを伝えつつ、ユーモアのある作品をチョイスしました。
優秀賞、佳作の作品は、日常生活の中で自分の身に引き付けて詠まれたもの、ちょっとした意識の向け方や工夫が環境保全に繋がると気づかせてくれるもの、またそれらを前向きにとらえ楽しみながら行動しようとするもの、山口市ならではのオリジナリティのあるもの、他にはないユニークな発想のものなどです。
応募作品の中には、他にも楽しい作品が多くありました。自分を慈しむ気持ちを同じく世界や地球全体にも向けようという思いが、脱炭素社会へのクールな循環を生むことを願ってやみません。
審査員
杉山久子さん(俳人)
山口県生まれ、山口市在住の俳人。第2回芝不器男俳句新人賞受賞。句集『春の柩』『猫の句も借りたい』『鳥と歩く』『泉』、吟行記『行かねばなるまい』、共著『超新選21』。
- 横溝洋一郎さん(フリーアナウンサー)
- 今村主税さん(温暖化とめるっちゃネットワークやまぐち代表)
- 山口市環境部環境政策課
作品評
冷暖房器具の温度を調節したり、別々の部屋で冷暖房を使うのではなく、家族が一部屋に集まって過ごそうという発想。衣服を脱ぎ着することを面倒がらずにしようという発想。どちらもよくある発想ですが、この作品はそれらを具体的な動作で描きながら一句にまとめたところが巧みです。
五・七・五の頭に置かれた「一」「一」「二」という数字がリズムを生みながら、COOL CHOICEの理念が端的に伝わってきます。上五と中七を対句形式にして、下五で一足す一が二になっている構成も見事です。