1. ホーム
  2. やまぐちの自然環境
  3. 舟山八幡宮のイチイガシ(ふなやまはちまんぐうのイチイガシ)

舟山八幡宮のイチイガシ(ふなやまはちまんぐうのイチイガシ)

名称 舟山八幡宮のイチイガシ(ふなやまはちまんぐうのイチイガシ)
指定日 平成16年4月22日
所在地 山口市仁保下郷1140番地
所有者・管理者 舟山八幡宮
アクセス 仁保市バス停から北西へ徒歩約4分
駐車場 あり
概要 舟山八幡宮の社背林は、コジイ群落の良好な樹林であったが、現在は若齢林になっている。このイチイガシだけが残され、推定樹齢は300~400年のものといわれている。根元周囲約4.6m、目通り周囲約4.3m、樹高約20mで上部が一部折損しているが、樹勢は旺盛である。
イチイガシは中国南部から日本の本州(関東地方南部以西)まで分布するブナ科の常緑高木で、生長はやや遅いが寿命は長く、直径3.5m、樹高は30mに達し、樹皮は暗褐色・灰褐色で、大きくなると所々剥離して波状紋ができる。葉は互生、有柄、倒披針形ないしは広倒披針形で長さ5~10cm、先端は急に尖り、下半部は徐々に狭まる。葉の裏面は黄褐色の星状毛を密生する。雌雄同株。5月頃の新枝の下部に尾状花穂の雄花を、上部に3個の雌花をつける。堅果は秋に熟し、楕円形で長さ2cm内外、上部に淡褐白色の星状毛を密生する。
材は堅く建築材、器具材として適し、堅果は渋みが少ないためか、食用に使用していたらしく、遺跡からよく出土している。社寺などには古くから植栽されていたものと思われる。